何がヤバイって、、、クリニックや薬局での"高額"なダイエットカウンセリングより、より"安価"な民間の怪しげなダイエットプログラムの方が、より効果が高いってんだから、やばくないわきゃないでしょ?("怪しげ"ってのは、我輩の下衆の勘ぐりなんだけどね)
で、論文には、その理由も書いてあるんだけど、要するに「豚もおだてりゃ木に登る」ってことみたいだ。
いや、こんな"酷い"表現はしてなくて、「週1回の講習会などのインセンティブを提供し、これが動機付けと行動の変化を継続させるため、効果が得られた」としている。
結局、理路整然と、理屈を並べ立てて、理解させ、実行させる・・・・みたいな、アドヒアランスを向上させる努力は、こと、ダイエットに関しては、効果が薄い・・・・。
もしかしたら、こりゃ、"禁煙プログラム"にもいえるんじゃないのかな?
禁煙だって、クリニックで「理路整然と、理屈を並べ立てて、理解させ、実行させる・・・・」みたいなことをやってるわけだけど、綺麗なおねえさんに、「禁煙成功したら、一回、デートしてあげる」みたいなインセンティブの方が、絶対、効きそうだ。
適用する前に、最後のタッチのにきびは、皮膚のケアは、油性メイク
あっ!なにも、論文にある"商業的プログラム"で行う"週1回の講習会"が、綺麗なおねえさんによる"誘惑"だといってるわけじゃないんだけどね。でも、「痩せればモテますよ」とか言ってるんじゃないのかなぁ?そう、豚を煽てるのと一緒だよね。
No. 11-1215-01
For Losing Weight, Commercial Programs Are Better and Cheaper Than Noncommercial Programs
2011 December 15非商業的減量プログラムと商業的減量プログラムを比較すると、どのような結果となるだろうか?英国の過体重または肥満の成人740人を組み入れ、8つの群に割り付けたランダム化試験では、以下の12週間にわたるさまざまなプログラムの相対的有効性が比較された:一般診療における1対1のカウンセリング、薬局での1対1のカウンセリング、グループでの食事療法プログラム、および3種類の商業的プログラム(Rosemary Conley、Slimming World、およびWeight Watchers)。もう1つのグループの参加者は、これらの6つのプログラムの中から選択できるようになっていた。対照群の各参加者は、フィットネスセンターの無料券12枚を支給された。
"マリア·コバチ"うつ病
12週後、すべてのプログラムで体重の平均値が有意に減少した(一般診療による1.4kgからWeight Watchersによる4.4kgまでの範囲)。1年後、一般診療と薬局における1対1のカウンセリングを除くすべてのプログラムで、体重が有意に減少した(0.7~3.5kgの範囲)。しかし、1年後、体重の平均値が対照群に比べて有意に減少(2.5kg)したのは、Weight Watchers群のみであった。費用は、一般診療と薬局でのカウンセリングプログラムがもっとも高額であり、商業的プログラムがもっとも安価であった。
コメント:この試験では、商業的減量プログラムは非商業的減量プログラムより安価であり、効果的であった(Weight Watchersはとくに効果があった)。エディトリアル執筆者は、商業的プログラムは集中的な支援(週1回の講習会における「集団の力」など)とインセンティブを提供し、これが動機付けと行動の変化を継続させるため、効果が得られたと推測している。Weight Watchersがプライマリケア診療による減量に関するアドバイスより有効であったもう1つの試験の結果(日本語版Journal Watch Sep 22 2011)と、この試験の結果が同様であったことは、注目に値する。
— Paul S. Mueller, MD, MPH, FACP
Published inJournal Watch General MedicineDecember 15, 2011
CITATION(S):
Jolly K et al. Comparison of range of commercial or primary care led weight reduction programmes with minimal intervention control for weight loss in obesity: Lighten Up randomised controlled trial.BMJ2011 Nov 3; 343:d6500. (
Original article(Subscription may be required)
Medline abstract(Free)
健忘症の定義
Truby H and Bonham M. What makes a weight loss programme successful?BMJ2011 Nov 3; 343:d6629. (
Original article(Subscription may be required)
Medline abstract(Free)
いつも、この時期、独断と偏見による"今年一番のトピックス"みたいなのを書いてるんだけど、これは、そういうのじゃないんだけど、結構、シビれた内容だよね。
でも、こういうのって、実は、よくあることだと思う。
なんたって、患者はいわゆる「B層」が多いからね。それに、こっち(医療提供側)にいる人間はアドヒアランスなんて言葉を編み出すくらいだから、全ての病人は、自分の病気に真面目に真摯に取り組むって思っているし、それが"良い事"だと思い込んでいる。
でも、違うんだよねぇ。もちろん、すぐさま生死に関わる疾患や低QOLの疾患なら、"大真面目"にもなるだろうけど、そうじゃない場合は、結構、温度差は激しい。
で、私は、どんな時にも、医療提供側の価値観が絶対善であって、患者を従わせようと躍起になり(そのくせ、患者主体のアドヒアランスなんて言葉を使いまわし)、そのことを仲間同士で褒め称えあっている"薬剤師"の存在に辟易しているわけで・・・・、こういうのが薬剤師には多くって、、、、(患者の予後とあんたの頑張りとは独立した事象である)、、、、、おっと、脱線・・・。
医療提供側にいるごく一部の「A層」によって躍らされる「B層」ともいえるこのような薬剤師も、また、自分たちが「B層」だとは認識していないワケで、、、、、(こういう構造、中世では"地獄"の恐ろしさを強調して、信じるものは救われるとしたんだけど、、、、似てる)
このようにして、社会はまわっている。。。んですねぇ。
で、結局、理屈じゃなくって、結果がよければ、すべてよしって所に行き着く。
だって、物質に質量がある理由もわかんないのに、アレコレ考えても・・・ねぇ。私には、ヒッグス粒子を持ち出して、理由を説明されても、チンプンカンプンですから。
というわけで、来年も、「深い関わりを欲する人には深く、浅くを望む人には浅く・・・・」を心がけて仕事することにします。(こういうことを全く理解していないで、"個別指導"と称し画一的な業務を押し付ける"B層の役人=支払い側"にも、一言、苦言を呈したいところなんだけど、まぁ、今日は忙しいから、いいや)
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